【フィリピン留学】~ホームステイ先で何を食べるの?~
近年、欧米諸国と比べて格安であるフィリピンに語学留学をされる方が増えています。留学に欠かせないのが「食事」ですね。
ハングアウトでは「フィリピンホームステイツアー」を毎年行っていますが、ツアー参加者から食事が合わないという話を聞いたことがありません。
しかし「フィリピンフード」と言ってもどんな食事か想像もつかないですよね。今回は、ホームステイ中にフィリピンの家庭で実際に出された朝食を、写真を交えながら具体的にご紹介いたします。
フィリピン人の基本はお米!
意外なことに、フィリピ人は基本的にお米を食べ、インドやタイなどアジア特有のスパイシー料理はありません。
ほとんどの料理にガーリック!
それどころかほとんどの料理にニンニクが使われているので日本人の口にとても合い、美味しいです!
スペイン料理と中華料理のミックス?!
そして400年以上スペインに統治されていたためパエリアのようなスペイン風の料理が多いのが特徴です。また、架橋と呼ばれる中国人が多いため、中国風の料理も数多くあります。一言であらわすなら「スペインと中華料理がミックスされたような料理」がフィリピン料理だと言えます。
では、実際のフィリピンの朝食をご紹介します!
フィリピンの朝ごはんの定番
コーヒー
ライス or パン
目玉焼き or スクランブルエッグ
コーンビーフ or ランチョンミート
「ランチョンミート」って何?
牛肉や豚肉のひき肉に香辛料を加えて加熱したもので、そのまま食べることもできます。フィリピンでは缶詰で売られています。
沖縄料理ではポピュラーな食材で、「SPAM(スパム)」という商品名であれば聞いたことがある方もいるのではないでしょうか?
スプーンとフォークで食べる
フィリピンはナイフとフォークではなく、スプーンとフォークを使用します。これはスペインの植民地時代にフィリピン人に反乱を起こさせないためにスペイン人が決めたルールだとも言われています。
また、ランチョンマットを敷くのもフィリピンの特徴です。
朝が早い
フィリピンの学校は朝7時半からスタートします。一年中暑いので少しでも涼しいうちに勉強をするためです。そのため、朝5時には起床し、6時頃には家を出る人は多いです。暑いので朝遅くまで寝ていられないという理由もあるようです。
コーヒーは砂糖たっぷり
インスタントコーヒーが主流
コーヒーを朝に飲むフィリピン人は多いですが、朝食以外で飲む人はほとんどおらず、ブラックでコーヒーを飲む人は珍しいです。
「3 in one」と呼ばれるコーヒーと砂糖とクリームが一緒になった甘いインスタントコーヒーか、インスタントのネスカフェコーヒーにたっぷりの砂糖を入れるのがフィリピンスタイルです。
ポットの代わりに水筒にお湯を入れておくのもフィリピン独特のスタイルです。持ち運びが出来て軽く便利です。
朝食その① パンデサル
パンデサル
「pandesal」(パンデサル)と呼ばれる少し甘めのパンです。1個約P2(約5円)とかなりリーズナブルなお値段ですが、何もつけなくても十分おいしいです。
プットオン
もち米を固めたものに黒糖をつけて食べる「ブットオン」と呼ばれるおはぎのようなものです。
プト
「プト」と呼ばれる味のない蒸しパンのようなものにチーズを挟んでいます。
スパム(ランチョンミート)
フィリピンの朝食の定番「ランチョンミート(スパム)」です。
朝食その② 「コーンビーフ」と「フルーツ」
パパイヤ
こちらの朝食は南国らしく「パパイヤ」があります。日本人にも馴染みのある「マンゴ-」は、3月から5月に食卓に上ります。
バナナ料理
「バナナキュー」と呼ばれるバナナのフライです。屋台でもよく売られていて、砂糖で甘く絡めていてとてもおいしいです。
日本でよく売られているフィリピン産バナナは、実はまだ熟してない緑色のうちに摘み取られ、船で日本に運ばれてくるコンテナの中で熟したものがバナナとして販売されています。
そのため、バナナの本当の味は日本人の私たちが知っている味とは異なります。また、バナナにも様々な種類があり、スープに入れるとおいしい、野菜のような感覚で調理されるものもあり、奥が深いです。
コーンビーフ
他にも定番の「コーンビーフ」をジャガイモを炒めたもの
パンシットン
焼きそばのような「パンシットン」もあります。
干した魚を焼いた日本人の食卓にも出てきそうな料理もあります。
朝食その③ 「インスタントラーメン」?
インスタントラーメン
スープのようなものはインスタントラーメンです。意外ですが、安くて手軽なインスタントラーメンをよく食べます!ホームステイ中はゲストとして迎えてくれるため、ラーメンが出されることはあまりないです。でもフィリピン人の朝食の定番です。
カラフルパン
こちらのパンは色がピンクや黄色と少し独特ですが、甘さがありなかなか美味しいです。
朝食その④ スパゲティー
お祝いには必ず出されるスパゲティー
こちらは、ごはんに目玉焼きとスパゲティーです。フィリピンでスパゲティーはお祝いの時に良く出されます。
食事は大皿から取り分けるスタイル!
盛り付けのスタイルですが、大皿にライスやおかずが盛られています。大勢で一緒に食べる習慣のあるフィリピンでは、各皿に取り分け用スプーンが置かれてあり、自分の食べたい量を自分のお皿に乗せていくスタイルです。
朝食その⑤ フィリピン人が大好きなドライフィッシュ
ドライフィッシュ(干した魚)はビールに最高!
こちらの朝食も卵焼きと定番の「スパム」、他に「ドライフィッシュ」をフライにしたものです。
フィリピンではこのドライフィッシュをよく食べます。
揚げたてのドライフィッシュに醤油をつけて食べるのが定番で、ビールのお供にもなります。もちろん朝からビールは飲まないです!
絶品ガーリックライス!
炊きたてのごはんはそのまま食べますが、冷めたごはんはガーリックライスにするのが一般的です。
にんにくとバターと塩こしょうで味付けされたガーリックライスは絶品です。
ミネラルウォーター
飲み物は蛇口からの水は飲まず、基本的にミネラルウォーターです。フィリピン人は本当によく水を飲みます。
水を飲むことは体に良いと小さい頃から教えられているようです。
スープの種類は豊富だが、朝には出されない?
個人的には、甘めのパンの「パンデサル」と、黒糖をつけて食べる「プットオン」が好きです。
この写真からは分かりませんが、本来「プットオン」はちまきのように葉っぱでもち米が包まれています。できたてのプットオンを黒糖をつける食べ方は、お餅好きの日本人は絶対にやみつきになります!
他にはガーリックライスも美味しいので朝食に用意されていると嬉しいです。
また、フィリピンはスープの種類が日本より豊富ですが、朝食にご飯が出されても日本のように味噌汁のような感覚でスープが出てくることはありません。暑い国だから熱いものは好まれないのかなと思います。スープの中に、タマリンドという酸味のある果実を使ったフィリピンの代表的な家庭料理「シニガン」があります。これは熱帯地方ならではのスープですね。ことらもぜひ味わっていただきたい料理の一つです。
まとめ
今回はホテルの朝食とは少し違う、実際のフィリピン人家庭の朝食をご紹介しました。実際の食事を見ると、日本人に馴染みのある食材が多くあり、興味をそそられる料理ばかりだったのではないでしょうか?
ホームステイ中の楽しみ
ハングアウトのホームステイツアーでは、朝食・夕食は基本、ホームステイ先が準備してくれます。参加者のみなさんからは「食べきれないほどの食事を用意してもらって、おいしいけど残してしまうのが申し訳ない・・・」との声をよく聞きます。ホストファミリーは常に何が食べたいかを聞いてくれ、一生懸命準備してくれます。朝食にパンケーキを焼いてくれたホストファミリーもいました。何が出されるか、毎日楽しみです。
またフィリピンは、家族の人数が多く、頻繁に友人・知人とも食事を取るため、ホームステイ中に様々な人と出会えることでしょう。家族との時間を大事にするフィリピン人から見ると、仕事や部活・塾で家族がバラバラに食事を取る日本のスタイルは信じられないようです。ホームステイを通して、そういったフィリピンと日本の違いも垣間見ることが出来ます。
ヘルパー(お手伝いさん)の存在
フィリピンは「ヘルパー」と呼ばれるいわゆる「お手伝いさん」を雇っている家庭が多いです。朝食は「お母さん」が用意せず、「お手伝いさん」が準備します。そうなると、日本で言う「お袋の味」は不可能になりますが、「家庭の味」として、お手伝いさんたちに受け継がれているようです。
実際、ホームステイツアーで滞在するほとんどのご家庭が、ヘルパーさんを雇っています。彼女たちは、食事の世話だけでなく、洗濯、掃除など全てをこなしています。
フィリピンは「ホスピタリティー(おもてなしの心)」をとても大切にします。ホームステイを通して、言葉や文化の違いだけでなく、日本とはまた違った「気遣いの気持ち」に触れていただきたいです。
ホスピタリティーに溢れるフィリピンをぜひ一度訪れて下さい!美味しい料理と素敵な出会いが待っているはずです。
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